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宮司講話集

「燈籠のご奉納」 
 平成10年10月19日 船岡大祭にて


 本日は皆様大変お忙しいところ船岡祭にご参列賜りまことに有難うございます。船岡祭はご祭神織田信長公が始めて上洛され、天下統一の第一歩を記された永禄11年10月19日にちなむお祭で、建勲神社の創建当初より北区上京区を中心として各学区の皆様により執り行われて参りました。各学区の代表の方々を始め、本日ご参列の皆様のお力により、今年も船岡祭を滞りなく執り収める事が出来、心より厚く御礼申し上げます。ご多忙の中、毎年毎年皆様がこのようにご参列賜り、建勲神社の大神様を心から敬って頂ける事によりご神威が弥増し、本当に有難い事でございます。

 さて今年6月、建勲神社の東参道中腹に朱塗の燈籠が西内清子様より奉納になりました。西内さんは、建勲神社旧本殿跡に建っております大平和敬神の神石の世話役を28年に亘ってお勤めになり、大変敬神の念の篤い方で本当に有難うございました。
 又、この10月には南参道を登りましたそちらに石燈籠一対が内田順三様、内田安彦様より奉納になりました。石燈籠の石は拝殿前の狛犬と同じく信長公の出身地愛知県の石を使って今日のお祭に間に合うよう彫って頂いたものです。内田様は名古屋で三代に亘り内田硝子を営まれ、代々建勲神社をご崇敬賜っております。このように狛犬に引き続き、次々と境内が賑やかになり大変有難いことと存じます。

 さて今年も信長公にゆかり深い各地の方々にご参列頂いております。福井県織田町よりは武田直登町長、岐阜市よりは岐阜建勲神社の辻英二崇敬会々長、又、兵庫県川西市よりはご祭神織田信忠卿ゆかりの塩川利員大阪青山短期大学々長であります。塩川様はこの度、川西市の大学キャンパスに外観を安土城を模した延べ床面積1千坪の大きなお城、内部は最先端を行く博物館をお建てになりました。お城の石垣といい、天守閣といい、まことに本格的で規模が大きく、信長公の安土城を彷彿とさせるもので、ここに一言皆様にご紹介申し上げる次第であります。

 本日は皆様ご参列賜り本当に有難うございました。どうか皆様には建勲神社の大神様のあらたかなご加護を授かられまして、益々ご健康にご発展なさいますようお祈り申し上げます。有難うございました。

(以上)