本日は皆さまご多用のところ、又、ご遠方のところ義照稲荷神社の竣工奉祝祭にご参列賜り洵に有難うございます。
義照稲荷神社がこのように麗しくよみがえり、本日竣工奉祝祭を催すこととなり、ご参列の皆様に衷心より厚く御礼申し上げます。
昨年、平成30年9月4日の台風21号により神社境内の樹木400本余が倒れました。この稲荷神社の本殿拝殿も、その倒木の下敷きとなって倒壊いたしました。今から109年前の明治43年まで建勲神社のご社殿は、この山の麓にありましたが、現在の山上に遷座いたします折、建勲神社の仮社殿となりました由緒ある建物がこの義照稲荷神社のご社殿であります。
そこで社寺建築一筋の細見工務所にお願いすることとなりましたが、倒壊した社殿を完全に解体し、いたみのない部材を選り分け、新しい部材を整えて、この様に見事に建てていただきました。また、長い年月の間に、稲荷社殿の地盤が東の方に傾いていました。そこで平林造園さんが精魂を込めて石垣を積み直し、コンクリを固めて完全に水平な基壇を作ってくださいました。また、全体工事の統括、役所との折衝当、倉内利光さんが一手におやりいただきました。工事の皆様に心より厚く御礼申し上げます。
義照稲荷神社は、皆様ご高承の通り、洵に霊験あらたかなお稲荷さんであり、又、御眷属の命婦社は伏見稲荷大社命婦社の元宮であり、又、女人守護の阿古町稲荷も鎮まっておられます。この竣工奉祝祭を機に益々多くの方々にご神徳を頂いていただければと希求し一言ご挨拶とさせていただきます。